どもどもオイッス、エマコアです(・ω・)
今回はゲーマーとして、好きなゲームをだらだら語るだけの記事ですw
私は基本、ジャンル問わずにプレイするのですが、中でもアドベンチャーが好きでして。
でもね、、アドベンチャーって定義が曖昧なのよ(;´Д`)
サウンドノベル(ビジュアルノベル含む)もアドベンチャーの一部だし、アクション要素が入っていてもアクションアドベンチャーというジャンルになるだけで、アドベンチャー要素は残る……
そうなると、アドベンチャーとはなんぞや?という事になりますが、長くなるので説明はwiki先生に任せますw
さて、今回は私が今までプレイしたアドベンチャーの中から、個人的に思う三大アドベンチャーの紹介をしていきます。
三つに絞るのはかなり難しいのですが、今でも印象に残っている作品、記憶を消してもう一度やりたいという事で考えればこの三つかなと。
ただ、絶対長くなるのが目に見えているので、三記事に分けます!w
ちゃんと紹介したいからね(;´∀`)
では第一回目、早速いきましょう(*´ω`*)
―――ダンガンロンパシリーズ―――
以前の記事でも書きましたが、ダンガンロンパシリーズは大好きなシリーズの一つです。
(ここでは原作であるゲーム作品のみを扱います。)
ダンガンロンパシリーズのスマッシュヒットを受け、商業作品やスマホアプリ、フリーゲーム、マンガでも、ダンガンロンパライクなデスゲーム系のフォロワー作品が多数生まれました。
しかし、ダンガンロンパっぽいゲームがどれだけ面白くて完成度が高くても、やはり本家本元の空気感は格別だと個人的には思っています。(フォロワー作品を貶す意図はありません。これ面白いな!と思う作品は多数あります。)
現在は、
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(以下、1)
スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園(以下、2)
絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode(以下、絶女)
ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期(以下、V3)
の4作品が発表されています。
(VRデモやアニメDVD-BOXの初回特典ゲームもありますが、ここでは除外します。)
【大雑把なストーリー&世界観】
世界観は1・2・絶女が同じ世界観で、V3は別の世界観となっています。(前にも書いたように、私自身はV3は買っておいてまだ未プレイです(;´∀`))
ここではダンガンロンパシリーズの中心となる、1・2・絶女の世界観“希望ヶ峰学園シリーズ”についてお話します。
※注意※
以下のストーリー紹介では、意図的にネタバレに繋がる可能性がある部分をぼかしています。(プレイ済の方はどこの部分かはわかると思います。)
ダンガンロンパシリーズは、そのストーリーが大きな魅力である為、ネタバレは厳禁が鉄則です。また、これからプレイしようと思う方は、1→2→絶女の順番でプレイする事を強く、強くオススメします。ストーリーが全て繋がっており、続編作品では前作のネタバレが容赦なく入っている為です。
[1のストーリー]
超高校級と呼ばれる才能を持つ現役高校生だけが入学出来る、日本を引っ張る人材を育成する国家公認のエリート養成私立学校“希望ヶ峰学園”。
『この学校を卒業すれば、将来の成功は約束されている』とまで言われる希望ヶ峰学園への入学(編入)は、学校側によるスカウトのみであった。
主人公の“苗木 誠”は、そんな希望ヶ峰学園の新入生として校門の前に立っていた。彼は平凡を具現化したような男子であり、人に誇れる経歴も才能もない。唯一の取柄は人より少しだけ前向きな事。
そんな彼がなぜ希望ヶ峰学園に入れたのか。彼は、日本全国の高校生の中から抽選で一人だけ選ばれる特別枠”幸運”の才能の持ち主として学園側からスカウトされたのだ。彼の肩書は“超高校級の幸運”。
自分なんかが希望ヶ峰学園に入学していいのだろうか…という疑問を抱きつつ、これから始まる希望に溢れた学園生活に胸を躍らせ、学園の中に歩を進める苗木。しかし、ふと、彼の視界が歪み……苗木は意識を失った。
気が付くと、既に学園内の教室の中におり、一人で机に突っ伏していた苗木。
状況がわからず、とりあえず廊下に出てみると、窓は鉄板で塞がれ、至る所に監視カメラやモニターが設置されているという異様な光景を見る。
その後、玄関ホールに戻った苗木は、他の新入生達と出会う。苗木も含めて15人。
彼らも苗木と同様、意識が飛び、気付いたら教室にいたという。
自分たちが入ってきたはずであろう玄関ホールの扉は、物々しいシェルターのようなものになっており、扉の両脇にはガンカメラまで設置してあった。
ここに至り、苗木達は『自分達が希望ヶ峰学園の中に閉じ込められた』事を知る。
混乱する者、状況を受け入れない者、楽観的な者……
新入生達が様々な反応を見せる中、校内放送が鳴り響く。
“新入生たちは体育館に集合してください”
のんきに聞こえるようで、底知れない悪意を感じる声―――
体育館に集合した新入生達の前に、奇妙な物体が現れる。
身体の半分から白と黒に分かれたクマのぬいぐるみのようだが、喋り、動く。ぬいぐるみの名は“モノクマ”。
モノクマは、自らをこの学園の”学園長”と名乗り、新入生達に告げる。
「君たちには、一生この学園の中で生活してもらいます」
その言葉を聞き、更に場は混乱する。だが、モノクマは続けて言った。
「学園の外に出たいなら、方法は一つだけ。それは“誰かを殺す事”。誰かを殺した者だけが、晴れて“卒業”となり学園の外に出られる」
光から闇へ。天国から地獄へ。希望から絶望へ。
こうして、苗木達の『コロシアイ学園生活』が幕を開けた。
[2のストーリー]
超高校級と呼ばれる才能を持つ現役高校生だけが入学出来る、日本を引っ張る人材を育成する国家公認のエリート養成私立学校“希望ヶ峰学園”。
『この学校を卒業すれば、将来の成功は約束されている』とまで言われる希望ヶ峰学園への入学(編入)は、学校側によるスカウトのみであった。
主人公の“日向 創”は、強く憧れていた希望ヶ峰学園への入学を果たした。
入学式の日、日向は奇妙なめまいを感じ、周囲の風景が歪んでいくのを感じた。目を覚ますと、目の前に”扉”があった。周りは真っ暗で何も見えない。
不思議な感覚を覚え、“扉”を開けると教室に繋がっていた。
教室には、日向と同じ新入生達が集まっていた。日向も含めて16人。全員が、日向と同様の経緯を辿り、ここに辿り着いていた。
新入生達は程なくして、教室のドアが開かず、この教室から出られなくなっている事に気付く。
困惑する中、教室に奇妙な物体が現れる。
身体の半分から白とピンクに分かれたウサギのぬいぐるみのようだが、喋り、動く。ぬいぐるみの名は“ウサミ”。
自らを“引率役”と名乗るウサミは、“修学旅行”の開催を宣言する。
混乱する新入生達をよそに、教室の外壁が倒れていく。
するとそこは、南国情緒溢れるリゾート地“ジャバウォック島”のビーチだった。
あまりの混乱の連続に、日向は気を失ってしまう。
新入生仲間である狛枝凪斗の呼びかける声で目を覚ました日向は、狛枝との会話中に自らの過去が思い出せなくなっている事に気付く。希望ヶ峰学園に入学できる事になった、自らの才能がなんなのかも。
戸惑いの中、とりあえず日向は他の新入生との自己紹介と、状況を把握する為に、狛枝と共に島を回ってみる事にした。
その過程で、この奇妙な”修学旅行”の目的をウサミから聞く。
修学旅行の目的、それは“他の生徒たちとの親交を深め、【希望のカケラ】を集めて育てる”事。
人を傷つけず、仲間と協力し、絆を育み、平和に楽しく過ごす――
それが、この“修学旅行”を終わらせる条件。
ウサミの意図や目的がわからず、困惑する新入生達。だが、島には皆が集まれるホテルや個人に割り当てられたコテージ、牧場、公園、ビーチ、大型のショッピングモール……快適に過ごせる環境は整っていた。だが、自分達以外の人の姿は見当たらない。
また、空港にある飛行機はハリボテだった。
不安を感じながらも危険がない事がわかると、新入生達は一人、また一人とこの状況を受け入れて行った。
最後まで警戒心と不安感を抱いていた日向も、ついには“この状況を楽しんでやる”と吹っ切れ、目一杯リゾート生活を満喫しようと決めた。
そんな矢先、島の至る所に設置されたモニターから声が響き渡る。
「みなさん、今すぐジャバウォック公園に集まってください」
――これが、日向達の“絶望”の始まりだった。
[絶女のストーリー]
朝起きて、制服に着替え、朝食をとる――
なんの変哲もない学生の日常。マンションの一室にいる彼女の日常もまた、そんなありふれた風景だった。
ただ一つ、自分がこのマンションの一室に軟禁されている事を除けば。
主人公、“苗木 こまる”は、1年半もの間、誰かわからない相手にこのマンションの一室に一人閉じ込められていた。
なぜ自分が閉じ込められているのか、だれが自分を閉じ込められたのか、家族はどうなったのか、何もわからない。
食事はドアの隙間から毎日きちんと支給される。また、雑誌などの娯楽品も支給される。
中学生の時に閉じ込められ、年齢的には高校生になったが、当然学校には通えない。だが、有名な進学校の制服を支給され、意味は無いがせめてもの抵抗と、普通の学生の”ありふれた日常”を過ごすために、毎日制服には着替えていた。
長い軟禁生活で、こまるは希望を捨てていた。いや、希望を持つことを諦めていた。
きっとここからは出られない。希望を持つから絶望する。もうこの状況を受け入れて、希望を持たずに毎日を過ごす―――
だが、そんな彼女の日常は、ある日突然終わりを迎える。
玄関のドアを叩く音。今までそんな事は一度もなかった。
こまるに、諦めていた脱出への希望が蘇る。玄関に走り、ドアに縋りつきながら「ここから出して」と涙ながらに懇願する。
ドアを叩く音が消えた。希望はまた裏切られた。そう思ってこまるがドアから離れた瞬間、鋭利な刃物のようなものがドアを切り裂いた。
間一髪でそれを避けたこまる。驚愕して前を見ると、玄関のドアがなぎ倒されたそこに、身体の半分から白と黒に分かれたクマの機械が立っていた。
そのクマの機械は、鋭利な刃物状のツメを振りかざし、こまるに襲い掛かる。
壊された玄関のドアから初めて外に出て、必死に逃げるこまる。
辺りは所々に火が立ち上っている。
エレベーターホールに辿り着いたこまる。後ろからクマの機械が迫る中、エレベーターが到着する。
中から、スーツ姿の数人の男達が降りてきた。
その中の一人、リーダーと思われる男が言う。
「”苗木 こまる”だな?」
男は、こまるに「保護しに来た」と告げる。自分はある組織に所属しているとも。
そんな中、いつの間にか増えていたクマの機械が大挙して押し寄せる。
男は、拡声器のようなものを取り出し、クマの機械に向けた。
まるで銃のようにトリガーを引くと、電撃のようなものが射出されクマの機械を破壊した。
これは、男が所属する組織が開発した、電波を飛ばし対象の機械に影響を与える“拡声器型ハッキング銃”というものらしかった。
男は自分が使ったものとは別の同型の銃をこまるに渡す。
『”モノクマ”に対抗する手段』だと。
クマの機械の名は、“モノクマ”といった。
男は、こまるに「外に出て、道路の向かいにあるファミレスに入れ。中にいる自分と同じ組織の男と接触しろ」と告げ、こまるをエレベーターに押し込む。押し寄せるモノクマを一人で相手にしながら。
こまるは、混乱の中、流されるようにエレベーターに乗り外に出た。
初めて出たマンションの外。そこには、地獄絵図が拡がっていた。
そこかしこでモノクマに惨殺されている人間たち……もう息が絶え、動かない人間にモノクマが何度もツメを突き立てる。
―――こまるの“絶望”が、幕を開けた。
【ゲーム内容】
《1・2》
1と2の公式ジャンルは“ハイスピード推理アクション”という独自のものになっています。
このジャンルを一言で説明するのはおそろしく難しいのですが、アドベンチャー+シューティング+ノベル+アクションといった感じでしょうか(;´∀`)w
1と2は章構成となっており、それぞれの章は“(非)日常編”と“非日常編”に分かれます。簡単に言えば、事件が起こるまでは(非)日常編、事件が発生すると非日常編に移行します。
ゲームパートとしては、探索パートと学級裁判パートに分かれます。
探索パートでは、主人公を操作し、キャラとの会話やイベントなどをこなし、ストーリーが展開していきます。
ちなみに、ダンガンロンパシリーズはマルチエンディングではないので、探索パートでイベントを見逃した事でストーリーが変わる事はありません。(後述するゲーム内アイテムの中で、特定のアイテムを持っている時に限り発生するイベントもありますが、おまけみたいなもので、本筋には全く関わりません。)
探索パートでは、自由行動というものが章ごとに何回かあり、そこでは好きなキャラと親交を深め、そのキャラの掘り下げが行えます。(行動スキップも可)
この時に、ゲーム内通貨で手に入るアイテムを持っていると、それをプレゼントする事ができ、好感度をあげる事が出来ます。
好感度があがると、後述する学級裁判パートで使えるスキルを習得出来ます。(スキル習得方法は1と2で異なります。)
そして、このゲームのキモが学級裁判パートです。
事件が起き、非日常編に移行した後は、事件の捜査を行います。(この時はまだ探索パート。)
この捜査で、事件の真相を探る手がかりとなる証言や証拠などを集めていき、それは“コトダマ(言弾)”と呼ばれるものとして入手します。
捜査は時間制限などはなく、コトダマを取り逃がしたりして詰む事はありません。また、その場で入手できるコトダマを見逃している場合は、「まだ何かありそうだ…」などのメッセージが出て、場所移動出来ないようになっています。
そして、全てのコトダマを集めると捜査は終了。いよいよ事件の真相とクロ(犯人)を暴く学級裁判が始まります。
この学級裁判パートは、フルボイスで展開していきます。(選択肢を間違えた場合のテキストは除く。)
この学級裁判の中心は”ノンストップ議論”というパートです。
これが始まると、キャラクター達がノンストップで議論を始めます。(そのまんまっすね…w)
ここでは、始めにリボルバー式の銃(これは概念的なものであり、物理的に主人公が銃を持っている訳ではない。)に、そのノンストップ議論に関係するコトダマがシリンダーにセットされていきます。(そのノンストップ議論内で正解となるコトダマは一つだけです。他のはダミーであり、間違えると発言力(HP)にダメージを受けます。)
そして、議論がどんどん展開していくのですが、発言は全てボイスと共にテキストで画面上に表示されます。画面には照準が表示され、動かして相手の発言の矛盾点に合わせ、それを指摘できるコトダマを選んで文字を打ち抜きます。
つまり、弾丸論破という事です。
ちなみに、2では論破だけではなく同意というシステムが追加され、相手の発言が正しい事を補強するという概念が加わっています。
また、場合によっては手持ちのコトダマでは論破出来ない事もあり、その場合はそのノンストップ議論内でキャラの発言内容をコピーし、新たなコトダマとする必要があります。(ノンストップ議論は制限時間制であり、時間内であれば議論をループ出来ます。)
このノンストップ議論を主軸に、学級裁判は展開していきます。
それ以外にも、事件のキーワードを推理して文字を組み合わせる“閃きアナグラム(1。2では”改”がつく)”、対立した相手との1対1での言葉の戦い”マシンガントークバトル[MTB](1)・パニックトークアクション[PTA](2)”、相手の反論を斬り返していく“反論ショーダウン(2)”、事件の流れを整理していく“ロジカルダイブ(2)”、一枚の画面から怪しい場所を指摘する“スポットセレクト(2)”、事件解決の手掛かりとなる相手を指定する“人物指定(1・2)”などのパート(ミニゲーム)を繰り返して学級裁判は進んでいきます。
そして最後に、事件の全てを始まりから振り返り、全貌を明らかにする“クライマックス推理(1・2)”を経て、学級裁判は終了します。
文章では非常にわかりづらいのですが、上記のような様々なタイプのミニゲームパートで構成されているのが学級裁判パートであり、これが“ハイスピード推理アクション”ですw
これは実際にゲーム画面を観ないと伝わりにくいですね(;´∀`)
《絶女》
絶女の公式ジャンルは“コトダマアクション”というものになっています。
名前は独自のものですが、こちらはわかりやすいです。一言で言えば、TPSです。
(※TPS:サードパーソンシューティング。キャラクターを三人称視点で動かし、武器などを用いて敵を撃破していくアクションゲームのジャンル。例をあげれば、アンチャーテッドシリーズやバイオ4~6、2以降のメタルギアシリーズなど)
主人公のこまる(と、そのパートナー)を操作し、立ちふさがるモノクマ達を撃破したり、特殊なコトダマで謎解きなどをしながら、ストーリーを進めていきます。
絶女での“コトダマ”は、1・2の概念的なものではなく、武器である“拡声器型ハッキング銃”の弾丸として使える“文字通りの弾”です。
一般的なTPSでいう所の通常弾である“自発破壊(コワレロ)”、機械を作動させて謎解きに使う“強制作動(ウゴケ)”、敵をまとめて攻撃できる電撃を放つ“送電麻痺(シビレロ)”など、複数のコトダマを使い分けながらストーリーを進めていきます。
絶女でもゲームは章構成となっています。ただし、1・2とは異なり、○○編などにわかれてはいません。1章は1章で一つ、2章は2章で一つです。
コトダマには“デコダマ”と呼ばれるカスタマイズ要素があり、ゲーム中のショップで“大きく”、“美しく”、“荒く”などの修飾語を買い、それをそれぞれのコトダマに2つあるスロットにセットする事で強化出来ます。
例えば、“自発破壊(コワレロ)”に、“強く”・“荒く”をセットすると、“強く荒くコワレロ”になり、威力や連射力が上がります。
これは自由に何度でも組み合わせる・組み替える事ができますが、特定の組み合わせでボーナスが付き、コトダマのパラメーターが更にアップします。
なお、銃そのものの強化や、パートナーとなるキャラの強化もショップで可能です。
また、ステージ内に落ちている本を見つける事で、戦闘中に有利になる“スキル”を習得できます。体力の上限をあげたり、敵を倒した時に得られるメダル(ゲーム内通貨)の取得量をあげたり、照準の移動スピードを速く(または遅く)したりなど、様々なタイプがあります。
アクションゲームが苦手なプレイヤーにも配慮されており、難易度選択や、こまるのパートナーとなるキャラが救済措置のような働きをし、ある程度はゴリ押しも可能となっています。
これ以外にも収集要素や謎解き重視のパズルなどもあるのですが、そもそもの話として1・2とは全く趣きが異なるゲームジャンルなので、1・2とは感覚を切り替えて遊ぶのがいいでしょう。
【魅力】
《強烈なキャラクター達と世界観》
“ストーリー”の概要でも書いたように、このシリーズは登場人物が非常に多いです。ネタバレ防止の為にここでは伏せている人物も合わせると、一作品だけでもかなりのキャラが登場します。
しかし、各キャラの個性が強烈であり、印象の薄いキャラが一人もいないので、プレイしていて『このキャラ誰だっけ?』となる事はまずありません。
また、キャラが多いので、自分のお気に入りのキャラクターが必ず見つかるであろう事も大きな魅力です。キャラへの愛着が湧き、そのキャラのエピソードを知る事でもっと好きになる。
キャラ愛が深くなればなるほど、ダンガンロンパという作品にハマっていきます。
しかし………忘れてはいけません。このゲームは萌えキャラゲーではありません。
ダンガンロンパです。
………「ここまで言えばわかるわね?」
さらに、この独特な世界観。これはダンガンロンパならではのものです。
ストーリーの題材は、“閉鎖空間内での高校生たちによる殺し合い”という、非常にバイオレンスで殺伐としたものです。
(“バトルロワイヤル”に近いと言われますが、元ネタとしては小説“インシテミル”から影響を受けているなと感じます。特に1は。2以降はダンガンロンパとしての世界観が確立した為か、そういう要素は薄れています。)
しかし、公式のテーマが“サイコポップ(1)”、“サイコトロピカル(2)”、”サイコポップホラー(絶女)”というものになっており、バイオレンスな題材を扱いながら、非常にスタイリッシュでポップな、ブラックユーモア的空気感を持っています。
この唯一無二の空気感こそがダンガンロンパであり、他のデスゲーム系とは一線を画す魅力だと思います。
《先の読めない驚愕のストーリー展開》
これこそがダンガンロンパ最大の魅力であり、核となる部分でもあります。
前述したように、題材はバイオレンスなものでありながら、スタイリッシュさとポップさを持っているダンガンロンパ。
その異質さはストーリー全体にも染み通っており、パロネタや下ネタ、ネットスラング、メタネタなどの要素があらゆる所に散りばめられ、重苦しくなく話が進められます。
そして、その”ゆるーい空気”の日常的な感覚から、一気にドス黒い絶望のドン底に叩き落とされます。
例えるなら、“ギャグマンガ日和”や“マサルさん”を読んでいてゲラゲラ笑っていたのに、ページをめくったらいきなり“まどかマギカ第三話”が掲載されている…みたいな。
………なんか違うか、それは…w
そして何よりの魅力は、全く先が読めず、どんでん返しが連発する怒涛のストーリー展開。
とにかく衝撃の連続であり、ゲーム内のキャラ以上に、プレイヤーを本気で絶望させてきます。
特に、2の第五章。現在でも、ダンガンロンパシリーズ史上、最高かつ最悪のシナリオという人も多く、2はこの第五章一つだけで最高評価を与えてもいいという人までいます。
正直、私が今までやった全てのゲームの中で一番衝撃的でした。
プレイしたのは今からもう6年程前になりますが、未だに鮮明に覚えており、これ以降やったゲームを合わせても、衝撃度や絶望度でこれを超えるシナリオにはまだ出会っていません。
そして、これらの絶望を主人公とプレイヤーが乗り越え、真実が明らかになる各作品の最終章は、超絶的な燃え展開となります。
異質な世界観と強烈な題材・キャラクター、ストーリーを展開しつつ、最後は王道中の王道な燃え展開となるカタルシス。
これがたまらんのですわっ(゚∀゚)!!w
《巧みな演出と伏線》
上記のようなストーリー展開を成立させる演出と伏線の巧みさは特筆すべき事項です。
うまいのは、初見ではただのギャグ要素やゲーム進行上の都合だと思っていたものが、クリアした後にもう一度見ると「あぁーーーー(゚Д゚;)!!これーーー!!」となる所です。
初見では意味がわからなかったけど、ネタを知ってから見ると「なるほど(゚Д゚)!!」となるケースは面白い作品でたまに見かけますが、ダンガンロンパの場合はちょっとニュアンスが違っています。
ダンガンロンパの場合『その時は意味がわからない』というものはほぼ無くて、『あぁ、ダンガンロンパの世界観ならこういうネタだろうな』という解釈を、プレイヤーが勝手にしてしまうという現象が起こります。
『なんだこのネタw』とか『おぉメタいメタいwスタッフ楽しんでるなw』と能天気に捉えたものが、実は“超重要な伏線になっていた”というケースがかなりあります。
初見『ちょ、なにこれw 相変わらずブッ飛んでるな、ロンパはw』
クリア後『………(゚Д゚)マジかよ……これ思いっきり伏線じゃねぇか…気付かなかった…』
というような事があちこちで見受けられます。
自身のカオスな世界観からプレイヤーが感じる、“プレイヤーのメタ心理”まで利用した伏線の張り方は、見事の一言です。
《声優陣の熱演とBGM》
1が制作発表され、ダンガンロンパという作品がまだ無名だった頃、一般の地上波のニュースの芸能コーナーで、ダンガンロンパが取り上げられた事が何度かありました。
理由は、ダンガンロンパを象徴するキャラクター、モノクマの声優さんです。
モノクマの声優さんは、まさかの大山のぶ代さん。
私達世代ならお馴染み、旧ドラえもんの中の人です。
当時は大山さんが26年務められたドラえもん役を降板され、数年後という状況でした。その中で、大山さんのドラえもん降板後初の声優がモノクマ役でした。
しかも、大山さんのキャリアの中で初の悪役です。
これが芸能ニュースで報じられ、ダンガンロンパが話題となるきっかけになりました。
後のスタッフインタビューによると、もし大山さんにオファーを断られた場合、モノクマのキャラクターそのものを変更する予定だったそうです。
私達にとっては、“大山さん=ドラえもん=夢と希望の象徴“だったので、悪役キャラの大山さんの想像が出来ませんでした。
そしてフタを開けてみれば、“絶望(それもハンパでない)の象徴”と言えるモノクマの凄まじいキャラクター性と、その正反対のイメージを持つ大山さんの声が奇跡的な化学変化を起こし、とんでもなく強烈な印象を残すキャラクターが出来上がっていました。
最初は話題性と意外性を狙っての大山さん起用だったのかと思いますが、シリーズが進み、アニメ化もされていくうちに、大山さん=モノクマの図式が完璧に出来あがっていました。
ただ、残念な事に、大山さんがご自身のご病気の療養の為に声優活動から身を退かれた事でモノクマ役を降板され、V3以降のモノクマは”ちびまる子ちゃんのまる子役”でお馴染みのTARAKOさんに変わりました。
『大山さんのモノクマの方がいい』『TARAKOさんのモノクマの方がいい』などと言うつもりはありません。お二人のモノクマにはそれぞれ違った良さがあり、『どちらがいいか』という話ではありません。
大山さん降板は事情が事情だけに仕方のない事です。スタッフさんが生み出し、大山さんが創ってくださったモノクマというキャラクターを、TARAKOさんが受け継いでくださる事に感謝したいと思います。
なお、2のウサミ役は、これまた国民的アニメ”サザエさん”の”タラちゃん役”でお馴染みの貴家堂子さんです。
貴家さんは、キャリアの中で初のゲーム出演だったそうです。
超大御所に人生初をやたらやらせたがるスタッフさんですw
ちなみに今回も、貴家さんにオファーを断られた場合はウサミのキャラクターそのものの変更を予定していたそうです。
このお二人のインパクトと話題性が先行しがちですが、主人公含め、その他のキャラの声優さんも豪華キャストそのものです。
1の主人公“苗木 誠”役は、幽白の蔵馬役やエヴァのシンジ役でお馴染み、緒方恵美さんです。
2の主人公“日向 創”役は、バーロー名探偵コナンの江戸川コナン役でお馴染み、高山みなみさんです。
その他キャラも、櫻井孝宏さん、日笠陽子さん、石田彰さん、斎藤千和さん、山口勝平さん、沢城みゆきさん、花澤香菜さん、小林ゆうさん、杉田智和さん、三森すずこさん……
数え上げればキリがないくらいの、現在アニメ・ゲーム界の第一線で活躍されている方々が出演されています。
そして、学級裁判では前述した通りフルボイスで激論が繰り広げられます。
おそらく他のアニメでは言わないであろうセリフや演技をこれでもかという程してくださるので、物語への没入感は非常に高いです。
さらに、物語を盛り上げるBGMとその使い方も秀逸です。
・緊張感とミステリアスさが同居し、最終盤では至高の燃えBGMと化すメインテーマ”DANGANRONPA”
・気の抜けた雰囲気を持っていながら、得体のしれない不気味さを醸し出すモノクマのテーマ“モノクマ先生の授業”
・議論が白熱し、キャラもプレイヤーも高揚してきた時に流れる“議論 ―HEAT UP―”
・いよいよクロ(犯人)を追い詰め、希望と絶望が正面衝突する“議論 ―HOPE & DESPAIR―”
・絶望の中でかすかに見える希望、新しい突破口への目覚め“ニュー・ワールド・オーダー”
・決戦に向かう高揚した気持ちを表し、曲名にもはっとさせられる“BOX16”
・終わりの始まりを告げる、凶悪で絶望的なギターのリフが強烈なインパクトを残す“エコロシア”
これらの楽曲が物語を彩り、一つひとつのシーンを印象深いものにしてくれます。
特に2の、終盤のあるシーンで流れる“ニュー・ワールド・オーダー”は『聞いた瞬間鳥肌立った』という意見もある程です。
BGMというものの大切さがよくわかる名シーンです。
【難点】
ここまで、まるでスパチュンの回し者かのように褒めてきましたが、もちろんこのゲームにも難点はあります。
《万人受けする内容ではない》
これまでの内容を見てわかるように、このゲームは非常にアクが強く、間違いなく万人に薦められるゲームではありません。
ぐちゃぐちゃスプラッターなシーンはありませんが、そんなものより遥かに精神的にクるようなエグい描写が満載です。
猟奇的ではありませんが、狂気的という感じでしょうか。
そういうものが苦手な方は、まず手は出さない方がいいでしょう。
また、先述した通り、ブラックな笑いやパロネタ・下ネタ・ネットスラングなどがどしどし出てきます。
これらの要素に嫌悪感があるなら、やはり手は出さない方が吉だと思います。
《ストーリーに説明不足な点がある》
“魅力”の項目で書いたように、ストーリーの衝撃度や演出・構成は素晴らしいのですが、ストーリー上で『どうしてこれはこうなったの?』というものの中で、本編中で明かされないものがあります。
これは1で顕著です。1の終盤である真実が明かされるのですが、『どうやってそれをやったか』は1の本編中には明かされません。
これが明かされるのは、1の前日譚にあたる小説“ダンガンロンパ・ゼロ”です。
『じゃあその小説先に読んでから1やればいいんじゃない?』と思いがちですが、ゼロは表紙をめくって1ページ目の1行目に、1の核心部分の致命的なネタバレが堂々と載っています。
なので、絶対にゼロは1プレイ前に読んではいけません。
話を戻すと、そういう『こまけぇこたぁいいんだよ!!』なノリがあり、力業で押し切っている部分が少し見受けられます。
これは確かにその状況を考えると『そんな事(どうやってやったのか)どうでもいいくらいに切迫した状況』であるので、いいっちゃあいいんですが、細かい所が気になる方は気になって集中できない可能性があります。
ただ、1→(小説:ゼロ)→2→絶女とプレイすれば、“重要なのに全く説明なし”という事柄は無いと言っていいです。
《ゲームとしての難易度のバランスの不安定さ》
推理ゲームでありながら、アクション要素もあるゲームなので、“推理難易度”と“アクション難易度”が設定できるのですが、推理難易度は最高難易度でも、間違いの選択肢が増えるという調整なので、事件の難易度自体は変わりません。
1への批判意見として、事件が簡単すぎるというものがありました。新規IPの一作目という事で仕方ない面もあるのですが、推理ゲームとしての歯ごたえはあまりありません。
状況をちゃんとわかっていれば、学級裁判前の捜査段階で誰が犯人なのか大体の目星がついてしまう事もちらほらありました。
それを反省してか、2では事件の難易度が大幅に上がり、学級裁判前に犯人がわかってしまう事はまず無いと言っていいと思います。
これは確実に改善された点なのですが、2はアクションの難易度に難があり、人によっては苦手なミニゲームがあるとリトライを繰り返すはめになる可能性があります。
特に、後半の反論ショーダウンとロジカルダイブはアクションとして結構な難易度で、ここら辺の批判意見が割とあります。
ただ、アクションの難易度は下げられます。なので、繰り返しプレイすれば必ずクリアできるはずなので、詰むことはないです。
まとめ
という訳で、ダンガンロンパシリーズの紹介でした!!
………めちゃめちゃ長くなってしまったよ(゚Д゚)!!www
好きなゲームを紹介しようとすると長くなるね!w
現在、1と2は”1・2 Reload”としてセットになっています。1・2 Reload、絶女、V3、全てPSvita・PS4でリリースされています。
また、PCのSteamでも全作品がDL販売されています。
1・2 Reload
絶対絶望少女
V3
興味のある方はぜひプレイしてみてください(*‘∀‘)
世界観に魅了されたら、もうアナタも希望ヶ峰学園の生徒です(`・ω・´)!!
では、今回はここまで!
長すぎましたね、次回はもっとコンパクトに書きますw
そいでは!ヾ( ´ー`)ノ