どもども、エマコアでござりんす。
いよいよ今夜からジョジョの奇妙な冒険 第五部”黄金の風“のアニメ第一話が放映開始ィィィィッ!!
…という訳で、この記事ではジョジョ五部を語りますッ!
※ネタバレは極力伏せます!
いきなりなんスけど、五部はジョジョの中でも結構独特な立ち位置なんですよね。
というのも、そもそも主人公であるジョルノ自体が、これまでのジョースター家の血統とはちょっとズレた所にいる、DIOの息子であるという点。(これはアニメの公式サイトに書いてあるのでネタバレには当たらないと判断して書きます。)
DIOの胴体はジョナサンなので、ジョースター家の血統である事は確かにそうなのですが、最初はちょっとビックリしたなぁ。
それと、今までの部は以前の部のストーリーを知っていないと話がよくわからない所があるという部分がありました。
二部では波紋の存在や吸血鬼、ストレイツォの存在、ジョースター家とツェペリ家の関係性など、三部ではDIOという存在、ジョセフの経歴、ジョースター家とDIOとの因縁など、四部は承太郎という存在、DIOというかつて承太郎が倒した男、ジョセフの経歴など。。
それらに対して、五部は主人公がDIOの息子、序盤にストーリーのブリッヂ役として康一と承太郎が出てくる以外は、ほぼ独立したストーリーになっています。
登場キャラも、康一と承太郎を除けば、ほぼ全員が新登場のキャラクター達です。(“ほぼ”というのは、終盤でとあるキャラクターが登場する事が理由です。ネタバレになるのでここでは伏せておきます。)
ストーリーは一言で言えば、ギャングの内部抗争です。よくジャンプで連載出来たな…
なので、五部はキャラクターを除けば、ストーリーはほとんど他の部と関わってきません。
これにより、五部だけ見てもストーリーを追っていけるというのが最大の特徴だと思います。
さて。
そんな五部ですが、「ジョジョで好きな部はなに?」という話になると、何故かあまり上位に出てこないという特徴もあります(;´∀`)w
大体は二部・三部・四部・七部あたりが上位になりがちでしょうか。
ただ、私は声を大にして言いたいッ!
五部面白いぞッ( ゚Д゚)!!
おそらく、五部が賛否両論な理由はラストの展開でしょう。
まぁもう有名ですが、ネタバレ防止の為にここでは書きません。ですが、個人的には全く否定感は無い展開でした。
アニメが終わった後、ネタバレ有りで改めて書きたいと思いますが、アレは他のスタンドと同次元で考えると疑問を感じますが、矢の特性とその意味をしっかり考えると説明が出来ます。
繰り返しになりますが、アニメ終了後に考察を書きたいと思います。
私が思う五部の魅力:物語の構造の巧みさと対比
さて、五部の魅力を長々書いてもしょうがないので、一つだけに集中して書いてみます。
それは、物語の構造の巧みさと対比です。
ジョジョには、全ての部の物語の中で対比構造があります。
第一部:人間と吸血鬼
これは、冒頭のフレデリック・ラングブリッジの詩の引用である
『二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。 一人は泥を見た。一人は星を見た。』
が全てを物語っていますね。
ジョナサンとディオというW主人公であり、ジョジョ全体のテーマ“人間讃歌”が最も色濃く出ている部です。
説明はいらないですね。
第二部:人間と柱の男達
二部は一部と地続きの物語なので、第一部の吸血鬼の上位的存在である柱の男達がボスですが、ここでは引き続き人間vs人外の対比があります。
シーザーの名言
『俺が最期に見せるのは代々受け継いだ未来に託すツェペリ魂だ!人間の魂だ!』
に象徴されるように、ここでも“人間讃歌”が色濃く見て取れます。
ただ第一部と違うのは、人間ではない…というより人間と対比される柱の男であるワムウの存在です。
ワムウは柱の男なので、決して人間の味方ではありません。けれど、正真正銘の戦士でした。
だからこそ、自らと対峙したシーザーの生き様とその覚悟・決意に敬意を表し、シャボンを割らなかった。
このワムウの人間性(柱の男にこの言葉が正しいかは置いといて)があったからこそ、騎馬戦後のジョセフの敬礼は心を打つし、カーズの卑劣さが際立つのだと思います。(第一部にもブラフォードがいましたが、彼の場合は魂が浄化されたに近い状況なので若干ニュアンスが違う気がします。)
ここに、人間vs人外という軸はブレずに、第一部とは違うアプローチでの対比を見出す事が出来るのではないかと思うのです。
第三部:人間と吸血鬼、過去と未来、静と動
恐らくジョジョで最も有名な部であろう第三部は、人間vs人外の最終決戦です。
言うまでもないので割愛しますが、ジョジョにおける人間vs人外の対比はここで一応の終結を見ます。
第三部はそれ以外に、過去と未来の対比もあります。
過去の因縁であるDIOという存在を、ジョナサンの子孫である承太郎が未来で倒す。
シンプルですが、これも一つの対比です。
さらに、静と動の対比。
普段は寡黙で物静かな静の承太郎のスタンドが、豪快なパワーと爆発力を持つ動のスタープラチナ。
承太郎が静かな表情で佇む背後から、スタープラチナがオラオララッシュを繰り出すという構図の画をよく見ますが、これを象徴していると思います。
第四部:日常と非日常
人間vs人外の構図が終わり、舞台も初の日本でしかも一つの町、ボスが純然たる人間であるという点で、今までのジョジョとは全く異なる趣を持つ第四部。
第四部での対比は日常と非日常です。
これはよく言われる話ですが、吉良吉影という存在を考えた時、
『何の変哲もない隣人が、友人が、同僚が、もしかしたらとんでもない思想や人間性を持つ人物かもしれない』
という恐怖。
これこそが第四部のキモであり、日常の中に潜む非日常の恐怖です。
この対比は今までの対比と違い現実感があるゆえ、第四部は異質な雰囲気がするのだと個人的には思っています。
第五部:黄金の精神と吐き気を催す邪悪、過程と結果
さて、ここまで踏まえた上で第五部です。
第一部~第三部までは敵(ラスボス)が人外でした。
第四部は初の人間でしたが、主人公は学生で敵は殺人鬼という、善と悪がはっきり分かれている、という状況でした。
しかし第五部は、主人公も敵もギャングです。
いわば、本来なら悪vs悪の構造です。
だけどそれを感じない。それが一つ目の対比、黄金の精神と吐き気を催す邪悪の対比の効果です。
主人公ジョルノや、第五部の真の主人公とも言われるブチャラティは、ギャングでありながらその心に黄金の精神を宿しています。仲間達も同じです。
ネタバレになるので詳しい事は言えませんが、物語途中での「吐き気をもよおす『邪悪』とはッ!」から始まるブチャラティの名台詞、そしてその最後の
「ゆるさねえッ! あんたは今 再び オレの心を『裏切った』ッ!」
という言葉に全てが表れていると思います。
本来なら悪vs悪となる構図を、安易でわかりやすい善vs悪にするのではなく、その精神性・人間性で対比する。
ここが第五部最大の魅力であると私は感じています。
そして第五部最重要の対比が過程と結果なのですが……
これを詳しく書こうとするとどうしてもネタバレに引っかかるので、ここでは書きませんッ!!w
これも、アニメ終了後にたくさん書きたいと思いますw
すっげぇ長くなってしまいましたが、五部を語ってみました!w
実は書いてる内に五部のアニメ始まってしまいましたw
まぁ録画してるけどね(`・ω・´)!
ジョジョを語りだすと何時間でも語ってしまうのでこの辺で〆ます(;´∀`)w
いよいよ始まった第五部”黄金の風“!
楽しんで観ていきましょーう(゚∀゚)!!
そいでは!ヾ( ´ー`)ノ